『990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか』はもうお読みになりましたでしょうか?
TOEICテストの達人、早川幸治先生、神崎正哉先生、TEX加藤先生による解答戦略と思考プロセスを「のぞき見る」ことができます。
もちろん、達人レベルの思考プロセスの受け取り方は受験者のレベルによって様々でしょうし、そのプロセス自体、達人たちの間で一様ではない。
その当たり前のことを確認するだけでも、受験者はもちろん、TOEIC対策を担当する者にとって一読の価値あり、です。
「知らない単語がでてくると思考がストップしてしまう…」
こんな悩みをもった受験者は非常に多いのですが、この本の「満点講師でも知らない単語が出る」(p.32)の部分はとても参考になります。
しかもPart1(写真問題)の基本戦略の項目で述べられていることが重要(個人的には、ですが)。
伸び悩んでいる受験者のなかには、一般的には得点源で楽なパートとみられているPart1で知らない単語が出てきたといって受験開始早々に集中力を切らしてしまう方が多いようです。
そして、その諦めの意識はPart2の会話問題で決定的になってしまう…
知らない単語や難しい問題が出ても冷静に対処する、あるいは次に意識を切り替えることができるかといったメンタルコントロールの重要性をつくづく認識させられます。
ある種、軽い驚きを覚えたのが、「設問を先に読むか読まないか」。
神崎先生は全く読まないで解答しているとか。
こんなこと聞くと「オレの実力でそんなことできるか」って取られそうですが、要は「読めなくても諦めずに解こう」という意識が重要なんですね。
「設問を先に読まないと解答できない」的な思い込みがあって、解答リズムが崩れると肝心の“聴く”という作業よりも設問先読みに没頭してしまうって方も多いですよね。
これもやっぱり、状況に応じた対処法やメンタルコントロールが必要かなって気がします。
その他にも参考になることが多いので、ぜひ一度、「のぞき見て」みましょう。
TOEIC対策を提供する者として、やはりTOEIC990点、つまり満点取得というのはもはや当たり前になっているようです。
私個人としては、小さい時から、満点なんか取った記憶がないし。
はやく満点取得者の仲間入りをしたいところですが、これがこれが(汗)…
あらためて、著者の先生方には脱帽です。
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